ランチのピークや仕込みの最中に電話が鳴り、手が離せず出られない。飲食店なら日常の光景です。出られなかった電話の相手は、多くの場合かけ直さず、別の店を予約します。

チャットボットを導入すると、予約の受付とよくある質問への回答を24時間自動化できます。営業中に鳴る電話そのものが減るので、スタッフは接客と調理に集中できます。

この記事では、飲食店でチャットボットができること、導入前に知っておきたい注意点、費用の目安を順に説明します。

飲食店の予約は今も半分近くが電話

ネット予約がこれだけ広まっても、電話予約はなくなっていません。予約管理サービスを提供する株式会社トレタが利用飲食店の2024年の予約データを分析したところ、電話予約の比率は1〜9月で45〜49%。忘年会シーズンの12月には48.5%に上がっていました。予約が増える時期ほど、電話も増える構図です。

一方で、電話番を増やす余裕は多くの店にありません。帝国データバンクの「人手不足に対する企業の動向調査」(2026年1月)では、パート・アルバイトなど非正社員の不足を感じている飲食店は58.6%。全業種で2番目の高さです。

電話は半分近く残っているのに、受ける人手が足りない。これが飲食店の予約対応の詰まりどころです。電話対応そのものを減らす方法は別の記事にまとめていますが、飲食店の場合は「電話を上手にさばく」より「電話の用件をボットに移す」ほうが効きます。

飲食店でチャットボットができること3つ

1. 予約の受付を24時間自動化する

お客様がボットを開き、空いている日時から選んで、その場で予約を確定する。ここまでを自動でできます。深夜に「明日の19時に4人で入れるかな」と思い立った人も、開店を待たずに予約できます。

空き枠だけを表示して選んでもらう方式なら、聞き間違いも二重予約も起きません。電話予約で起きがちな日時の聞き間違いや台帳への転記漏れが、仕組みごとなくなります。

2. よくある質問に即答する

営業時間、定休日、駐車場、個室の有無、子連れ可否、支払い方法。電話の用件は予約だけでなく、こうした質問もかなりの割合を占めます。答えは毎回同じなのに、そのたびに手が止まります。

質問と答えをボットに登録しておけば、24時間即答します。ホームページに書いてあっても電話で聞く人は一定数いますが、サイトにボットの窓口があれば、まずそちらで解決してくれるようになります。

3. 無断キャンセルを減らす

経済産業省のレポート(2018年)では、飲食店の無断キャンセルによる被害は年間およそ2,000億円と推計されています。席を空けて仕込みもしたのに来ない。飲食店にとって特に痛い損失です。

ボット経由の予約なら、前日に自動でリマインドを送れます。都合が悪くなった人はそこからメールのリンクからキャンセルでき、空いた枠は自動でまた予約できる状態に戻ります。「予約を忘れていた」「キャンセルの電話がしづらかった」というよくある原因の両方に効きます。対策の全体像は無断キャンセルを防ぐ方法の記事で詳しく書いています。

導入前の注意:AIが作文するタイプはウソをつくことがある

チャットボットの中には、AIがその場で文章を作って答えるタイプ(生成AI型)があります。便利に見えますが、登録していない内容までもっともらしく作ってしまうことがあります。AI inside社の調査(2024年10月)では、生成AIの技術面に不安を持つ導入担当者の59.2%が、このもっともらしいウソ(ハルシネーション)を不安として挙げ、最多でした。

飲食店でこれが起きたときの被害は具体的です。存在しないメニューを案内する。アレルギー対応を勝手に「可能です」と答える。営業時間を間違えて伝える。どれも、お客様が来店してから発覚するトラブルになります。

対策はシンプルです。AIに作文させず、店側が用意した回答の中から選んで答える方式のボットを選ぶこと。登録した内容しか答えないので、ウソのつきようがありません。方式ごとの違いはチャットボットの選び方の記事で詳しく説明しています。

AI相談窓口botは予約から無断キャンセル対策まで込み

当社の「AI相談窓口bot」は、ここまで挙げた飲食店の用途をひととおり備えています。

  • 用意したQ&Aから選んで答える方式。作文しないので、ウソをつきません
  • 予約はGoogleカレンダーと連動。空き枠の表示、二重予約の防止、前日リマインド、メールからのキャンセル受付まで自動です
  • 答えられなかった質問は毎朝メールでまとめて届き、Q&Aを足すほど賢くなります
  • ホームページにタグを貼るだけで設置でき、スマホにも対応しています

料金は初期費用50,000円、月額5,000円(いずれも税込)。予約機能もリマインドも込みです。この金額が相場と比べてどうかはチャットボットの料金相場の記事で確認できます。

まとめ

飲食店のチャットボットは、営業中に取れない電話の用件(予約とよくある質問)を24時間肩代わりする道具です。前日リマインドまで自動化すれば、無断キャンセル対策にもなります。

ピークタイムに鳴る電話に心当たりがあれば、まず自店でよく聞かれる質問を10個書き出してみてください。それがそのまま、ボットに登録する最初のQ&Aになります。